浮絵堂UKIE-DŌ
所蔵六点 — 常設「奥行きの間」
MUSEUM OF FLOATING PICTURES

浮絵堂

絵の、奥へ。
視点を動かすと、絵が奥行きを思い出します

絵は、覗くものだった。

江戸のなかば、遠近法を大胆に取り込み、絵の奥へ奥へと視線を誘う 「浮絵(うきえ)」という摺物が流行しました。

当館は、その続きを空想する架空の美術館です。
額の前で、そっと視点を動かしてみてください。
版と版のあいだに、風が通ります。

マウスやスマホの傾きで絵が動きます。銘板の「層を展く」で、版がほどけます。

摺りの仕組み

HOW THE DEPTH IS PRINTED
第一版

遠景

空、海、宿場。いちばん奥に貼られる大きな版。視点と逆へゆっくり動く。

第二版

気配

雪、花弁、蛍、雨。版と版のすきまに棲む、動きつづける粒子の版。

第三版

近景

波がしら、枝、軒先。白い紙を透かして、いちばん手前に浮かぶ版。

当館の版木はすべて、ローカルComfyUI(Z-Image Turbo / Wan 2.2)にて摺られています。
近景の版は白地で摺り、館内で紙の白だけを透かし取って重ねています。

絵の奥で、また。

六点の奥行きを、すべて覗いていただけましたか。
帰り道、ふと立ち止まった景色が、少し立体に見えたなら幸いです。