常夜博物館NOCTURNE MUSEUM
夜間開館中 25:00 — 29:00
MUSEUM OF THE PERPETUAL NIGHT

常夜博物館

ここは、夜しか開かない博物館。
灯りを動かして、闇をお進みください

昼のあいだ、
展示はすべて眠っています。

当館が扉を開くのは、街が寝静まった後。
案内灯はありません。あなたの手元の小さな灯りだけが、
九つの蒐集を闇から呼び覚まします。

展示に灯りを当て続けると「発見」となり、蒐集ノートに記録されます。
九つすべてを見つけたとき——館の灯りが、点きます。
ROOM I

第一展示室「翼のもの」

EXHIBIT 01

ワシミミズクの剥製

Bubo bubo

明治期の蒐集。硝子の眼は当時の職人の手吹きで、夜の眼は閉じることを知らない。

EXHIBIT 02

月蛾と蒼蝶の標本箱

Actias & Morpho

月の光にだけ翅を開くといわれる蛾たち。針の上で、いまも夜を待っている。

ROOM II

第二展示室「石と星」

EXHIBIT 03

蛍石の群晶

Fluorite

闇の中でだけ、内側から光る石。昼に浴びた紫外の記憶を、夜になって手放す。

EXHIBIT 04

鉄隕石

Iron Meteorite

断面の縞模様は、宇宙空間で一億年かけて冷えた証。手のひらより重い、星のかけら。

EXHIBIT 05

天球儀

Celestial Globe

文字を持たない空の地図。獣と狩人の姿だけで、夜空のすべてが記されている。

ROOM III

第三展示室「海の夜」

EXHIBIT 06

チョウチンアンコウの液浸標本

Himantolophus

深海八〇〇米より引き揚げられた個体。誘引灯は、いまも微かに光ることがあるという。

EXHIBIT 07

遊色アンモナイト

Ammolite

七千万年の眠りのあいだに、殻は虹に変わった。海の記憶がいちばん美しくなった姿。

ROOM IV

第四展示室「時のからくり」

EXHIBIT 08

天文時計

Astronomical Clock

月齢を告げる針は、今夜も正確に狂い続ける。この館の閉館時刻だけは、なぜか外さない。

EXHIBIT 09

銀の囀り(からくり鳥籠)

Songbird Automaton

ぜんまいを最後まで巻けば、夜明けまで歌い続けるという。試した者は、まだいない。

また、今夜。

見つけられなかった展示は、あなたが帰ったあと、
そっと場所を変えるといいます。

ALL EXHIBITS FOUND

九つの蒐集、
すべて見つかりました。

お礼に、館の灯りをすべて点けました。
どうぞ、明るくなった館内をもう一度ごゆっくり。